コロナ禍で巣ごもり消費といっても、やはり適度な運動は必要ですよね。サイクリストであれば、自宅でバーチャルサイクリング Zwiftの加入と、それを楽しむのに必要なローラー台などの環境さえ揃えてしまえば、屋内で安全にレースやグループライドに参加することもできます。ところが実際にやってみると、大きく2つの問題に直面しました。
ローラー台でZwiftを楽しむ際に起こりがちな2大トラブルとは?
僕の経験上、2つの解決すべき課題がありました。汗対策と、接続切れ対策です。
- 想像以上に大量の汗が滴り落ちるため、ロードバイクのフレームだけでなくクランクの付け根から汗が染み込んでBB(ボトムブラケット)がダメージを受ける
- Zwiftプレイ中の肝心なところで、センサー信号が途切れて走行パワー0になり停止する
まず、本当に信じられないくらいの大汗が流れます。もちろん、PC画面の脇にはサーキュレーターを置いて前面から常に風を送ります。より強力な業務用扇風機を導入する方もいますよね。これは何も、バーチャルサイクリングによりリアル感を演出するためではなく、無いとムリといった話です。それでも、強度が上がるとジョバジョバと汗が落ちます。
汗は、当然塩分を含みますから、フレームをはじめパーツにダメージを与えます。とくに厄介なのがBB(ボトムブラケット)内に汗が侵入すること。僕の場合、気づいたときにはBBのベアリングが全部錆びていて交換となりました(泣)
バーチャルサイクリングでは、自転車に装着しているセンサーからの信号(スピード、ケイデンス、パワーなど)を、Zwiftが稼働しているPCに随時伝えてやる必要があります。その際、ant+という無線規格(もしくはBluetooth)が使われていますが、その信号の到達距離が意外と短いので、PCのUSB端子に挿したant+ドングルという受信機との、ちょっとした距離が問題となります。
懸命に山を登っているとき、あるいはレースで集団から飛び出すタイミングをはかっているとき、意図せずパワーが0に落ち、それまでに流した汗が無に帰すときの喪失感といったら…。問題ない日もあれば、頻繁に落ちる日もあり、その不安定さが一番の問題でした。
快適Zwift生活をサポートするお助けアイテムをご紹介
ロードバイクに設置する汗受けネット
問題解決には対策グッズを用意するのが一番!まずは冒頭写真にもあるように、汗受けネットをトップチューブに沿うように設置します。この幅に落ちる汗を受けて、フレームに直接汗が付着するのを軽減します。汗を吸い込みやすくかつ乾きやすい、メッシュ状になっていますね。この幅はいくぶん心もとないかもしれませんが、これより太いとペダリングの邪魔になりますので、絶妙なサイズ感だと思います♪
後ろのゴムバンドをサドルに通してシートポストに引っ掛け…
前部分をハンドルバーに取り付け。汗受けネットに少しテンションを掛けるようにして、ベルクロで取り付けます。
前面からみたところです。ストラップがついているので、小さなカゴやバッグなどを取り付けて、汗拭きタオルなどの小物を備え付けることが可能♪
取り付けた状態で上から見た全景。当然、流れ落ちるすべての汗を受けることはできませんが、フレームをちょうど覆うサイズになっています。ただし、自転車を左右に少し振りながら乗る※と、当然斜めの角度から汗がフレームにかかります。
※僕が使っている固定式ローラー グロータック社 GT-Roller Flex 3は、フロント固定式なのに自転車を左右にゆらゆらと振ることができるのです♪実走感アップ!!
汗受けネットはいろんなメーカーから販売されていますが、僕の場合はステム部分が空いている形状のものがベストでした!Quad rock(クアッドロック)という、スマホを設置するための器具をステムに取り付けているので、ここが塞がれてしまわないことが必須条件なのです。
リアルライドはもちろんですが、Zwiftをやるときも手元でスマホを操作するのです。マップやトレーニングメニューを確認したり、他の選手にメッセージや「Ride on!」を送ったり、スクリーンキャプチャで画像を撮ったり。
こんな感じで、前面のPCモニタと手元のスマホ画面の両方を使います。
※実は、このスマホ画面にもけっこうな汗が落ちるのです。バンダナやタオルを額や首に巻くといった工夫も必要かもしれません。
ant+センサーの信号を途切れづらくするUSB延長ケーブル
問題解決グッズの2つ目は、USB延長ケーブルです。センサーとant+ドングルとの距離を物理的に近くしてやればいい。お仲間ローディさんからの助言でやってみたら、劇的に改善されたのでした~♪
僕の場合、TREK EMONDA SL6のチェーンステー内側にduotrap Sというセンサーをつけています。その直下にant+ドングルを置き、USB延長ケーブルでPCまで有線で信号を送るわけです。
インドアトレーニングはモチベーションの維持が大事ですよね!予期せぬトラブルでパワー0、テンションもゼロとならないよう、できる工夫はしておくのをお勧めします
コメント