手軽に飼えて、繁殖や成長を愉しめる人気急上昇ペットと言えば…
金魚ーーー!
メダカですが、ペットとして飼うなら寿命って気になりますよね!
メダカはボクみたいに長生きできないぞ(フンっ)
メダカの寿命と延ばし方、影響を及ぼす要因などを理解できます。自分の飼育方針を定め、繁殖と累代を重ねて、メダカと共にある日常にぜひトライしてみましょう!
メダカの寿命はどれくらい?
メダカの寿命って諸説あるようですが、実際、平均値はどれくらいなのでしょうね。
メダカの寿命に関する基本情報をよく理解すれば、メダカをペットとして飼う際の助けとなり、愛情を注いで飼育を続けられますよ。
メダカの寿命、一般的にはどれくらい?
メダカの寿命は、飼育条件や品種によりますが、一般的には約1〜2年です。ペットとして飼うには、ちょっと短い印象でしょうか。
しかし、飼育環境や管理の仕方によって、この寿命は大きく変わることがあります。野生メダカはエサの確保や外敵などの条件が厳しく、1~1.5年。これが、人の手で飼育環境を整えることで2~3年、中には4~5年も生きる個体がいます。その点で、例えばカブトムシのように、冬を越せずにほぼ確実に1年でその生涯を終えるのとは違いますね。
メダカの長寿ギネスは記録が無いようですが、5年生きてる個体の話はけっこう聞くので、実際には6年くらいが限界寿命か?
ボクはもう10年以上生きてるけどね(フンっ)
短命なメダカの寿命も、飼い方次第で延ばせる
適切な水質管理や栄養バランスのとれた餌を与え、外敵から護られる環境を維持することで、生存に適したストレスのない毎日が、びっくりするぐらいメダカを長生きさせます。
僕は10年以上メダカ飼育を続けていますが、1年目の冬を越した当歳魚(その年生まれた子、お米で言えば新米か)が、2年目の産卵シーズン前後で★になる個体と、そのまま2回目の冬を越す個体というのが大半なイメージですね。
しかし、中には3回目の冬も越してしまうメダカが出現し、体長もゆうに4cmを越すほどに育つことも。特に屋外で日光を浴びながら飼育されるメダカは、屋内より健康に育ちやすく、長寿の傾向があるように感じます。
実際に我が家で3〜4年も生きたメダカは、いずれも屋外飼育でしたよ
もちろん、屋内飼育でもUVライトで日光を代替し、夏はエアコンの空調により、メダカにとってノンストレスな環境をつくってあげると長生き可能となります。
メダカの寿命に影響を与える大きな要因3つ
メダカの寿命は、飼い主の飼育方針や構築した環境、運用方法により、様々な要因が変数として大きな影響を及ぼします。飼育者としては、これらの要因を知り、選択し、コントロールしていく手腕が問われます!
手腕が問われるって…
メダカ飼育はカンタンじゃないの?
もちろん簡単だよ!
そのうえで、長生きさせたり繁殖で増やしたりといった、更に上のレベルを目指せるのだから奥深いって話。
要因1.屋外飼育か屋内飼育か
メダカは太陽光を好み、日光浴が大好きです。
屋外飼育のメリットで一番大きいのは、やはり太陽光がメダカにもたらす健康です。日光を浴びることで、メダカの新陳代謝が促され、朝昼夜の自然な生活サイクルによりストレスが軽減されます。
屋内飼育の場合、どうしても日光が不足しがちになるため、UVライトなどで人工的な光源をつくり、タイマーでオン・オフを管理する必要があります。
屋外か屋内か、どっちが良いかと聞かれたら僕は迷わず屋外だな!
そのほうが簡単だからね(飼育場の事情もあるから一概には言えないか…)
要因2.夏場と冬場の過ごし方
メダカの寿命への影響を考えたとき、夏場は屋外飼育だと、高水温時の水質悪化が一番の懸念点です。
メダカの健康と寿命を保つには、メダカにとって適切な水質(ph)と水温を維持することが最も重要です。
しかし、昨今の猛暑では、屋外飼育容器の水温が38~40℃超えまで上がってしまい、メダカにダメージを与えることがあります。
飼育水には自然にバクテリアが棲みつき、メダカの糞などから発生する有害なアンモニアを分解し、最終的にはメダカにとって毒性が弱い硝酸塩となり容器内に蓄積します。硝酸塩は、アンモニアと比べて毒性が低いのですが無毒ではないため、水草を入れて吸収させたり、ろ過装置を使ったりして、何らかの方法で硝酸塩濃度を減らしてやる必要があります。その名の通り、硝酸塩濃度が高まると飼育水が酸性(ph数値の少ない方)に傾き、メダカの体に負担をかけることになります。
よって、一番簡単なのは飼育水の水換えです。半分~2/3程度を汲み置きの水道水と入れ替えることで、ph値を中性(ph7)の方へ戻してやるんですね。屋内飼育だと、この水換え作業が大変になると思われます。
冬場は逆に、屋内飼育で水温がちゃんと下がらないことが懸念材料です。メダカは急激な温度変化でなければ、10℃以下の水温でも問題がなく、0℃付近でも飼育水が凍らなければ大丈夫な場合が多いです。メダカは10℃以下になると活性がぐっと下がり、冬眠状態になるので、その分寿命が延びるわけですね。室内飼育だと、なかなか10℃を切る環境にはならないと思われます。
夏をうまく凌いで、冬はしっかり冬眠させる…
屋外飼育を推奨します!
メダカは日本の魚。春夏秋冬をしっかりが長生きのコツだね
(ボクは今後とも屋内でヨロシク!)
要因3.繁殖と産卵回数
メダカの寿命は、繁殖や産卵回数に費やすエネルギーによっても大きく左右されます。メダカは通常、一度に20~30個程の卵を産みます。水温が20~28℃くらいの産卵に理想的な温度帯であれば、ほぼ毎日のように、早朝の時間帯に産卵を繰り返します。
メダカの成魚がペアとなって、繁殖行動をとるようになり、産卵床にびっしり付いた有精卵を見るのは、メダカ飼育の愉しみのひとつですよね!
しかし、個体の寿命という点では、長期的にみるとその命を縮めていることに他なりません。繁殖行動と産卵回数が増えると体力を消耗しやすくなり、1匹のメダカが生涯で生むことができる卵の数も、おおよそ決まっているみたいです。
屋外飼育では、四季の気候により繁殖と産卵が自然に調整されます。屋内飼育では、冬場でもヒーターで加温飼育すれば年間を通して産卵が可能となり、自然環境ではあり得ない状態が、メダカの体に大きな負担をかけ続けることになります。
屋外飼育でも、猛暑で水温が上がりすぎると産卵が止まるし、
屋内飼育でも、水温を低めに設定して産卵を止めることができる
丈夫で繁殖しやすいメダカ:累代して長く飼い込むペットに!
メダカは他の魚に比べて丈夫だし、たくさん産卵するので、手軽に飼育と繁殖にチャレンジできます。
個体の寿命は1~2年程度、がんばって上手くいって3~5年ということで、短いと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、寿命は短いが繁殖が容易で成長も早いため、生命の誕生からその生を全うするまでケアすることを繰り返しながら、累代繁殖を続けていけるのは大きな魅力ですよね!
高い環境適応力と繁殖力
メダカは元来、日本各地の淡水環境に適応して生息しており、日本中ですっかりブームとなった改良メダカも、原種と同じように温度や水質の多少過酷な変化にも耐えうる丈夫で多産な魚。飼育場の気候や条件に合わせて、やり方を選んで少し工夫をすることで、子孫を残し増やしながら飼い続けることが可能です。
累代繁殖でメダカという種ごと飼育
1匹ずつの寿命は短命で、名前をつけてやるのも(群れで飼う場合)難しいのがメダカ飼育。
それなら、種を丸ごと飼育して命のリレーに携わろうというのが僕の感覚であります。
世代を重ねて累代繁殖を楽しむことで、メダカという種に対する理解が増し、ペットとしての愛情が深まるのです!
メダカの累代繁殖は比較的簡単で、同じ系統を維持したり磨き上げたり、新しい交配種を作り出したりすることで、さらに愉しみが広がります!メダカ飼育は単に観賞するもよし、美しい表現を保ち創り出し、世代を継続させるのもよし。飼育者一人ひとりが、メダカというペットとの関わり方をいろんな形で追求できるのも、メダカ飼育の良いところです。
自分で選んだ繁殖ラインが、思い描いた成果を上げるとき、大きな愛情と達成感が沸き起こることでしょう!
健康長寿のための基本チェック事項
メダカを長生きさせるコツは、日々の飼育で注意すべきポイントをしっかり把握し、実践を重ねることで身につきます。基本チェック事項をまとめてみましたので、初心者はもちろんベテラン飼育者も忘れないようにしたいですね!
水質管理
メダカが快適に過ごせる弱酸性〜弱アルカリ性の水質を保つことが、健康と寿命を守る鍵です。水質の悪化はメダカにストレスを与え、病気の原因となるため、定期的なチェックが必要です。理想としてはph7の中性に寄せていきたいですね。
水換えの頻度は夏場の週1回を目安にし、全ての水を替えずに、全体の半分〜2/3ほどの水を交換する部分水換えを推奨します。
水温が10℃を切るような冬場は基本的に水換えをせず、春秋はその間で調整します。
水温管理
メダカにとっての快適水温である20〜25℃を目安に、季節に応じた管理が必要です。
夏場は容器の置き場所にも注意し、半日日向となる場所が理想ですが、簾などを掛け外しして調整するのもよいですね!冬場は水深があり水量のある容器や、保温性の高い発泡スチロールなどで飼育水が底まですべて凍るのを防ぎましょう。
餌の与え方
餌を適切に与えることで、メダカの栄養状態を維持し、健康を保つことができます。餌の与えすぎや不足は、メダカの健康に悪影響を与えます。
1日にできれば数回、3~5分程度ですべて食べきれる量を与え、残った餌が水を汚さないよう心がけましょう。季節によってメダカの代謝が変わるため、特に秋〜初冬は餌の量を減らし、少量に留めることが大切です。水温が完全に10℃を下回る冬場〜春先は、基本的に餌をやらないようにしましょう。
日光の当たり方
メダカは日光を適度に浴びることで、より健康的に育ちます。自然光が大好きな魚なんです。
メダカは、骨をつくるのに必要なビタミンD、Aを餌の栄養分からは摂れません。 ビタミンDやAは、太陽光に含まれている紫外線を浴びることにより、体内で生成されます。半日日向の場所など、適度な日光浴ができる環境をつくってあげましょう。
【FAQ】よくある質問とその回答
- メダカを屋内で飼うことはできますか?
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もちろん可能です。屋内でも水槽を適切に管理すれば、メダカは元気に育ちます。ただし、日光が不足しがちになるため、UVライトなどの人工照明、ろ過装置やエアレーションの設置、定期的な水換え作業など、運用には工夫が必要です。
- どのような餌を与えるべきですか?
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メダカには専用の餌や冷凍赤虫などが適しています。餌は少量ずつ与え、食べ残しがないかを確認することが大切です。過剰な餌は水質を悪化させる原因になります。
また、孵化して1週間後→針子→稚魚→成魚の成長ステージでメダカが食べやすい(口に入るサイズ、消化の良さなど)餌を選んで与え、様子を見ていくのがよいでしょう。
- メダカの繁殖は簡単ですか?
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メダカの繁殖は比較的容易で、飼育環境が整っていれば自然に産卵します。オスとメスを1対1の比率、もしくはメスを少し多めに飼うことで、繁殖のチャンスが増えます。たくさんの卵から針子が健気に泳ぎ出すさまには感動しますね!
- メダカはどんな病気にかかりやすいですか?
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メダカの病気は、水質の悪化や傷などの身体的ストレスによって、免疫力が低下することで発症します。白点病や尾腐れ病、水カビ病、エラ病が代表的で、細菌や寄生虫により、免疫力が落ちた個体に症状が出始めるので、常に水質とメダカの状態をチェックすることが予防につながります。
- メダカの飼育に必要な設備は何ですか?
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水を溜められる容器、極論すればこれだけです!
そのくらいメダカ飼育は最初のハードルが低いです。しかし、その先は飼育者の環境や方針により千差万別!果てることのない「メダカ道」の旅に出ることになります。
前述のとおり「屋内飼育か屋外飼育か」が、まず大きな分かれ道(もちろん、両方行くのもあり!)。基本的な考えとして、メダカに春夏秋冬をしっかり感じてもらうことが、健康長寿のコツです。そのために、屋外はヤゴやアライグマなどの外敵、猛暑による水質悪化や酸欠への対策が必要。屋内だとろ過装置やエアレーション、日光代わりとなる照明を揃えましょう。
まとめ
- メダカの平均寿命は一般的に1〜2年ですが、適切な環境下なら3〜5年程まで寿命を延ばすことが可能です。
- 飼育場所、夏冬の過ごし方、繁殖・産卵がメダカの寿命に影響を与えます。
- 水質(ph)や水温をチェックしながら、季節ごとの変化に対処した管理が大切です。
- メダカの寿命は短いが、丈夫で繁殖が容易なので、世代を繋いで長く飼い込むことで愛情を注ぎましょう。
針子から稚魚にサイズアップさせる段階はこのエサで決まり!
稚魚~成魚用の万能フレークタイプ!