朝の民放ニュースで、ダムカレーが物議を醸していることを知りました。建設系のメディアに、「ダムカレーは不謹慎で憤りを感じる」と訴える記事が掲載されたことがきっかけだそうです。はじめましての方もまた来てくれた方もようこそ!けちろうです♪
ダムカレーはダムの崩壊&被災を連想??そんなこと考えもしなかったヨ!
ダムカレーとは上記写真のように、ご飯を堰堤、ルーを貯水池に見立てたもの。(写真のものはカレーではなく「ダムチャーハン」ですが…)過疎化に悩む地域活性化策のひとつとして考案されたオリジナルフードが人気を呼び、次第に全国へ広がりながら各地域独自のアレンジにより定着したものです。
これ、ご飯の一部を上手に食べ進み、貫通させるとカレールーが流れ出てくる仕掛けなのです。お店の方曰く、ご飯をちゃんと成型するのが結構難しくて技術が要るそうで、ダムに対するリスペクトでもあると。
ダムについて考えるきっかけ。
例えば家族連れでダム観光に訪れた場合。
巨大建造物の大きさに驚き、もし観光放流のタイミングにうまく合えば、大迫力で興奮した後にランチで楽しくダムカレー!最後にお土産のダムカードをゲット♪ こんな美しい流れが想像できるのでは?
オッサンである自分が食べても心ときめいたわけで、このダムカレーを食べたお子さんには、しっかりと良き思い出が残るでしょう。そこで学んだダムの歴史や役割、建設技術や堅牢性などの知識とともに。
ダムの崩壊で被災した地域や、その修復工事に携わる方の辛苦は、簡単には言い表せない程のものかと思います。そして物事にはいろんな立場・見方があることも理解できます。
しかし、そもそもダム事業自体の立ち位置に思いを巡らせてみるとどうでしょう?従来その地に住んでいた方々や、観光という側面から何とか地域を盛り上げようとしている方々の協力、そして地域に足を運ぶ方々があってのことですよね。
きっかけとなった建設系メディアの記事では、ダムを壊して食べることが悲惨な災害を連想させるなどと批判。被災状況を考えると軽率な行動ではないか、カレーを面白がってPRしたり食べたりしている人を目にしたら、腹が立つなどと記載。どうしても許せない「施工管理技士対する侮辱」だと表現しています。
でもこれは、自分たちの立ち位置がどう成り立っているかの視点を欠いた、独善的な主張に思えました。前述したように、料理人は決しておふざけなどで作ってないし(実際、出てくるまですごく時間がかかったし…)、食べるほうも「観光放流」の気分でした。崩壊しない(させない)前提でいただくものなのです。
ひょっとしたら、そんなことも全て承知の上で、ダム事業関係者や被災状況のこと、地域の活性化などに目を向けてもらうために、敢えて炎上を企図した記事だったのでしょうか?確かに注目を集めたのですから!
万が一そうだとしたら、やり方には疑問ですが、ダムというものを取り巻く諸事情について改めて考えるきっかけにはなったのでしょう。
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