真冬にロードバイクで早朝から走りにいくとなると、どうしても寒くて躊躇してしまいがち。でも、お布団峠さえ超えれば、寒いのは家を出て走り始めた最初だけなんですよね。筋肉を動かしてすぐに発熱する自転車というスポーツは、走ってさえいれば快適。そして、汗の処理や風対策をやってくれる高性能ウェアを大いに活用すれば、雨や雪が降らない限りいつだって気持ちよく走れるんですよ!そんな、真冬のサイクリングを愉しくしてくれる装備例をご紹介いたします。はじめましての方もまた来てくれた方もようこそ!けちろうです♪
上から下まで!真冬の定番装備、僕はこんな感じ。
真冬装備の基本は重ね着。とはいえ、いたずらに枚数を重ねるのではなく、それぞれが必要な機能を果たし、トータルに体温や汗を管理できるような組み合わせが理想です。特に、自転車というスポーツは高強度で絶えず発汗しているので、汗の処理というのが最も重要になってきます。真冬だってたくさん汗をかいているのですよね。
快適さの決め手となるインナーは複数枚揃えたい
ベースレイヤーと呼ばれる、肌の上に着るものに必要な機能は3つ。
- 吸汗性
- 通気性(速乾性)
- 伸縮性
Craft – Active Extreme CN 半袖ベースレイヤー
肌の汗を素早く吸って外に逃がしつつ保温性を保つのが、一番下のベースレイヤーの役割です。汗冷えというのが一番危険ですが、これは空気と比べて汗(水分)は25倍の熱伝導率を持つからなんですね。このCraft – Active Extreme CN 半袖ベースレイヤーは、暖かさと透湿性をハイレベルで兼ね備えています。
シームレス構造と吸汗性を特徴とした、中厚手のdhb – 半袖ベースレイヤー。 保温という点ではCraftの方が上で、こちらは吸水性が低いポリアミド(ナイロン)が生地の主体ですが、胸元中央のニットゾーンにより高い水分調節機能を備えています。Craftよりも丈が短いこともあり、上から重ね着しています。
アウターは信頼感のある品質重視で、真冬ライドの心の友に!
絶対的な安心感があるCastelliのウインタージャケットです。やはり真冬なると、前面に防風素材を使用した生地がほしいですね。このRaddoppia ジャケットも、保温性のある Gore® Windstopper® X-Fast 素材を使用。推奨使用温度 0℃~+10℃ということで、関東近郊の冬場ならこれだけでも全く問題ないくらいです。
Castelli – Superleggera ジャケットは、いわゆるウインドブレーカーです。秋頃でも山へ行くときは、思わぬ寒さやダウンヒル時に重宝します。超軽量、透湿性、パッカブル、防水・防風性を備えた便利アイテムとして、背中ポケットやサドルバッグに忍ばせておくと安心ですね。冬場は自宅からずうっと着てたりします。生地はポリアミド(ナイロン)なので、腰がなく薄手で小さく折りたたみやすいです。シルエットはタイト目なので、走行時にバタつかないのもよし。
タイツ、フットウェアはピッタリ圧着効果で動きやすさ重視。
自転車用のウェアは空気抵抗の軽減を重視したつくりになっているため、体にピチッとフィットしたものが多いですよね。特にパンツやソックスに関しては、筋ポンプ(筋肉の収縮と弛緩がポンプのように働くことで血管に圧力をかけ、四肢末梢の静脈血流を心臓に戻す働き)による加圧効果を狙いつつ、動きやすさも備えているものが良さそう。このCastelli – Sorpasso 2 ビブタイツも、そのようなつくりになっています。なおかつ、幅広の肩バンドで吊るすビブタイツの快適さは、一度知ったらもう戻れないと思います。お腹まわりの締め付けがなくなる良さをライド中に実感させられます。トイレで用を足すときに少し面倒ですが、まぁ慣れです。
dhb – Aeron Winter Weight メリノソックス
高い保温重量比とスリムフィットの丈夫な構造が特長のdhb – Aeron Winter Weight メリノソックス。65%メリノウール生地ですから当然温かいのですが、耐久性にも配慮されています。最も必要とされるつま先には、追加温かさと耐久性をもたらすセラミック糸を使用。足裏にもタオル地のパッドを入れて、機能を底上げしています。
冬ライドで実はとっても重要なのがこの、シューズカバー。手と足の先は自転車で漕いでいても温まらない部分なので、通気性がよい構造のロードシューズは、まず指先が悲鳴を上げますよね。このBBB – HardWear オーバーシューズは、ネオプレン生地が主体で、足先の冷たさだけでなく雨からも守ってくれます。脱着には少しコツが要りますが、ゴムのように伸びる生地なので慣れれば問題なし。踵から足首にかけてファスナーを引き上げますが、走っていてだんだん落ちて開いてしまう問題を、足首のベルクロ付きゴムストッパーで解決!フィット感がハンパないですよ。
重要なハンドル操作に関わるグローブも真冬仕様を!
シマノ Windstopper(R) インサレーテッド グローブは、Gore® Windstopper®を含む3層構造の生地が風を防ぎ、保温性とグリップ性を両立しています。スマホのタッチスクリーン操作にも対応。
頭、耳、首まわりも備えれば完璧!
顔付近も、早朝の氷点下気温などノーガードではつらい…。かと言って、日中気温が上がると暑くなることもあるので、うまく調節できるアイテムがあると嬉しいですよね。
Castelli – Difesa Thermal キャップ
Castelli – Difesa Thermal キャップは、僕にとって冬ライドの象徴。このウール混紡生地を採用したイヤーカバー付きキャップを引っ張り出せば、極寒ライドだって難なくこなせる気持ちにさせてくれます。キャップ本体に保温性と程よい吸汗性のある Thermoflex Core2 生地を採用し、肌から湿気を発散。ツバにさりげなく施されたイタリアンカラータグがお気に入り♪暑くなったら耳部分を外に折り返してもよいです。
関連記事→CASTELLIの冬用サイクリングキャップをレビュー
知る人ぞ知る防寒ギアのおたふく手袋。ボディータフネス 発熱防風 保温 ネックウォーマーは、もう2年以上前から愛用していますがとにかく丈夫!前面生地はポリウレタンコーティングの防風仕様、裏面は肌触りよく保湿性に優れたレイズドファブリック(微細裏起毛)の2層構造。発熱効果のあるレーヨンも使っており、なにげにハイテク&高コスパ!早朝は口元まで覆うように引き上げて寒風から顔を防いでいますが、首の後ろでワンタッチサイズ調整できるのも細かい工夫点です♪
普段遣いもOK♪ 格安高コスパのおたふく手袋を活用!
自転車乗りが密かに活用しているという、格安高コスパギア…おたふく手袋。もともと建設工事現場での作業着などで活用されるニーズが多かったようですが、これって自転車にも使えるのでは?との噂から広まって、今では公式Twitterの中の人が実際にロードバイクに乗って自社製品を試しながらPRしているとか。
おたふく手袋 ボディータフネス 保温 コンプレッション パワーストレッチ 長袖 ハイネックシャツ JW-170。2年前から愛用しており、未だに通販でも売れまくっているみたい。先にご紹介したネックウォーマーと同様に、レイズドファブリックを採用。吸汗速乾・遠赤加工によりとっても温かくて快適です。自転車乗りとしては、袖が少し短い気がしますが(自転車用ではないので当たり前ですがw)それ以外は申し分なし。なぜか、汗をかいてもニオイがしない?これは個人差でしょうか??
おたふく手袋 ボディータフネス アウトラスト ロングスリーブ クルーネックシャツ JW-540、こちらも長袖のワーク用インナー。OVER THE FUNCTION(オーバーザファンクション)とパッケージに大きく記載されており、OTFと呼ばれています。おたふく手袋社もOTFと略されるのは偶然か必然か?
上記の JW-170と比べると、こちらは生地がかなり薄くてストレッチ性が高いです。袖口は長めで、同じMサイズでもコンプレッション感がほぼないので、上下に重ね着したら最強のコスパコンビになり得るかも…。
おたふく手袋ギアに限らず、インナーや半袖ジャージは普段使いや別のスポーツ(卓球など)をやるときなどに流用することも多いです。(ぴっちりタイツは前がもっこりなので、履いたまま買い物などに出かけるときは上から短パンを履きます)
安いのに丈夫で機能抜群なので、使い倒しても倒しきれない!汗をかくシチュエーションなので、洗濯することを考えると複数枚あってもよいですね。
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